保険会社で営業をしていた時のお話
こんばんは、あろんです。
昨日はついに連載記録をぶっちぎってしまいました(
先日親知らずを抜きましたが、その痛みと格闘して飲んだ痛み止めのせいなのか、一日中ずっと寝込んでおりまして…。
今日の記事を書き上げる準備をしていたのですが、昨日中には書きあがりませんでした。無念。
先日近所の100均にちょっと生活用品を買い出しに出ていたところ、3年くらい前かな?一緒に働いていたお姉さまとお会いしました。
保険の営業のお仕事です。
当時勤めていた時よりも、格段によくなったなぁ…っていうのが、お話しした感想でした。
今日は少し保険営業、セールスレディの話をしてみようと思います。
勧誘の際は良いお話の方が多くあると思いますので、私が勤めていた時のそのままを書いてみます。
今回の話の保険とは、私がこのブログでよく話をしている雇用保険や健康保険などの社会保障制度ではなく、生命保険や損害保険といった任意保険です。
親が知らない間にかけてるとか、職場に出入りしているおばちゃんに勧められて入ったとか、漠然と持っている人もいるんじゃないでしょうか。
生命保険とか医療保険だとそういうのが多いかな、年金や貯蓄系の保険をかけてる人は資産として認識してる人もいるかも?
損害保険は車を持っている人は任意といいつつも自動車保険をかけてますよね。
そんな感じの保険をちょっと昔に売っていました、私にも営業をしていた時期がありました。
保険の営業をやるって話を実家の父にしたとき、それはもうお前には無理だ、やめとけ。と散々言われました。まぁ結果的に無理だったのですが…。
続けられなくなったのは体調のこともあってで、私自身この仕事はすご~く嫌だったわけではないのです。
嫌なこともありましたが、環境が話に聞くほど悪くなかったというのが大きかったかな。
私は自分の周囲にこの仕事を初めてみたいという人がいれば、素直に自分の経験を伝え、それでもやってみたいと思うなら勧めています。
辛い辛いと言われるお仕事ですが、私の保険を担当してくれていたおばちゃんは30年セールスレディとして働き通しましたし、先日お会いしたお姉さまも、何だかんだ続けてるよ、と笑って話をされています。
もちろん、入ってすぐ辞めてしまう人もいます。
このお仕事は「人」次第のお仕事です。
すぐ辞めてしまう原因として、よく話に聞くのは、
・ノルマがキツイ
・契約がとれない
・ 契約が取れないと収入が維持できない
・お客様へのプレゼントが自腹、経費は全部自腹
この辺りでしょうか。
これは実際その通りで、ノルマはキツいし経費もキツい。
田舎地域なので車がないと活動も出来ませんが、活動費としての補助もありません。
ただこれってたぶん、正社員として勤めるんだから経費は会社が持つ、みたいな認識がどこかにあるからなんじゃないか…と思ってます、実際交通費や経費が出ない会社なんてそう少なくはありません。
私が勤めていたところは交通費も経費も出ませんでしたが、その分安くやりくりする方法を周りのベテランさんは良く知っていました。
最初の頃はベテランさんが気を使ってプレゼントを出してくれたり、ここで買うのが安いと教えてくれたりしたので、何も知らずに活動していた頃よりは経費は掛かってなかったと思います。
しかし経費が安く抑えられたからと言って、実際に契約が取れなかった月は掛け持ちのアルバイトが生命線になるほどキツかったのは間違いありません。
アルバイトは会社的には厳禁ですが、一本でやっていくには家賃などもあって難しかったので…そうなると体力的にもキツいんですよね。
ノルマがキツイのももちろんそうです、これが達成できないと最低保証を割っていました、仕事自体が楽しくても続けられない原因です。
ただ、私が勤めていたところは1年は契約が取れなかった月は最低保証を割りません、とはいっても雀の涙ですが…。
よく言われているようにこれは契約がちゃんと取れれば、まさに一発逆転。
ちゃんとノルマを達成しておけば入社からの年数で昇給・昇格もあるので、最低保証も年々上がっていくことになります。
この辺りの特殊な給料形態について行けないと難しいよ、というのは私が入社する前の説明会みたいなのでお話してもらってました。
社会保障なんかはシッカリしているし、休暇もあります。
でも土日は出勤しないといけないことの方が多いです、個人のお客さんは土日の方が家にいらっしゃるので。
そうなると振休を平日に取ります、取らないといけなかったのでこの辺りは取れました。
…とはいえ、これも結構人に左右されます。システム上は休みだけど、パソコンを使わなかったら仕事ができるよね?というタイプの人が上司や周りにいると、休み辛い雰囲気になることも。
休んでも別に誰かに迷惑をかけるわけじゃないので、ちゃんと仕事をしていれば有給でも振休でも好きに取れるというのは大きく、セールスレディにお母さん方が多いのはこの辺りの融通の利きやすさですね。
会社から土日に強制出勤っていうことは基本的にはなく、年に何度かイベントがあるときは出てほしいな~というスタンスで出勤でしたが、その時は仕事ではないので私服だったりお弁当が出たり…とかもあったかな。
この辺のことって全部、同じ職場で働く人次第だったりします。
ノルマを達成するって最初から言われても、実際よくわからない。
周りの人が助けてくれるか、助けて欲しいと言えるかが大事でした。
私の場合、私のいたチームは助けてコールがない限りは絶対助けてはくれない先輩との二人チームでして…笑
先輩はいつも忙しそうだし、何かあったら言ってねと言われても、声をかけづらい雰囲気…結局いつも状況を見かねた別チームの人に助けられたりしていました…。
そしてお客さんも「人」なんですよね。
保険の選び方って難しい。
私も自分が病気をするまで保険をかけている理由がわからなかったので、多くの人が保険って本当に必要なのか?無駄なお金なんじゃないか?という疑問は最もだと思っています。
保険の営業員さん、セールスレディはそんなお客さんに保険を売ります。
自分で言うのも何ですが、大変な仕事でした。
多くの人は保険が必要になる状況を体験していません。
そして保険をかけておけばよかったと思う時には、もう自分が加入したい保険には入れないこともあります。保険って健康優良な物件しか入れないのです。
万一問題がある人を加入させてしまうと、事故があったとき、保険金が出なかったり加入させた営業員に重いペナルティも付きます。
保険の営業員はそんな重責も負いながらも、保険を売らないといけないわけでして。
保険は必要ですよって喚起して、内容をきちんと説明して。
手続きも全部基本的には自分でやります、お客さんの情報を聞いたり、書類を作ったり。
もちろんお客様から文句も言われます、払ってばっかりで何もいいことはない。
保険金をもらうことがないっていうのは、本来とても良いことなんですけどね…。
掛け捨てだと特にそうですよね、安い分、終身で保障があるわけじゃないし。
そのあたりもちゃんと説明しないといけません、知識が中途半端では仕事が成り立ちません。
そのため社会勉強にはなります、特に営業員は資格がないと販売出来ませんから。
一社に勤めていると段々、うちの商品だけではこの人の欲しい保障に寄り添えないな…という時もあります。
そういうときはうちの商品を買ってほしいけど、他社の方をオススメしたほうがいいとか、そうなると自分のノルマが…とか、色々難しいところもあります。
お客様が本当に必要なものを売らないと、苦情や早期解約になってはお客様にもご迷惑です。
そんな中でもやりがいはあります。
お客様にとって保険が役に立った瞬間はもちろん嬉しいんですよね。
かけておいてよかったと言ってもらえると、よかった…とほっとします。
それはそれとして、成績が良ければご褒美があります。
うちだけではなく、大概の大手保険会社はやってると思うんですが、成績がよかったら旅行だったり、良いところでお食事会が待ってたりします。
大きな契約が取れればもちろん給料も声が出るほど良い月もありました。
そういう、上がり下がりのある部分をどう考えるかだなと思います。
他には時間厳守とか、社会人としての身だしなみ・マナーとかがあるので、自分が好きなオシャレな格好とかは出来ないかな。
身近な人に保険営業やってみたいな、と言いだす人がいたら私は必ずこんな感じの話をしています。
難しいかな?と言われれば、それは貴方次第としか言えません。
上司は活動はしただけ必ず結びつくというのが口癖でしたが、もちろんそれでも成果が出ないことはあって、そんなときに気持ちを保てるか。
職場の環境も、見学に言っただけじゃわからないですから。
何らかの参考になれば幸いです。